卒業

明日は卒業式。
今日は卒業生や修了生の送別会があった。
自分も大学でアカデミックな部分に関わらせてもらっているので、「お世話になった人」として招かれた。


先生方から学生さんたちへの送る言葉。


...あの日の僕はどうだっただろう。


進学するつもりで、院試の勉強をして、なんとか合格し、就活は全くせずに卒研という名の先輩の雑用を日々やった。
そんな中、同じ研究テーマの同期の友人が、同じ研究テーマの先輩に耐えかね、留年してまで研究室を移った。
僕も、研究室が嫌になり、厳しい上司が嫌になり、なんとか卒論を終わらせて、3月、4月、5月、引きこもった。
院でも同じような日々が続くと思うと、耐えられなかった。逃げた。
4月の初めに休学届けを出した。
卒業式にも行かず、卒業旅行にも行かず、数少なかった友人とも会わず、人との関わりを拒絶し、24時間ほとんど布団の中で過ごした。
当然、親から仕送りを打ちきられ、PGのバイトを始め、翌年2月に退学。


そもそも、なぜ僕は大学院に行こうと思ったのだろうか。
研究がやりたかったからでは決してない。断じて。いや、たぶん。
研究がしたいから、というのが進学の動機であるべきだと思うけど。
学部生の頃から、先生方や事務方は、就職に有利という理由で、特別な理由が無い限り進学するように僕等に言っていた。
就職に有利だと考えて進学した学生は実際たくさんいたと思う。
でも、僕はそれすらも考えていなかったような気がする。
就職に活かすつもりもない、研究するつもりもない、そんな状態で決めた進学。
そんな大学院生活を送ったところで、就職が有利になるはずもないと思う。


あと、なぜ引きこもるという選択肢をとったのだろうか。
友人のように、研究テーマの変更とか、なぜ考えなかったのか。


今日の送別会での先生の送る言葉を聞きながら、自分の情けない過去を思い出していた。
夢や希望、目標といった言葉を意識する半面、死にたくなる衝動も押し殺していた。


期限付きの雇用。
新卒主義の就職戦線の中、就職に関しては僕は明らかに不利だとは思う。
だけど、こんなの大した挫折じゃないとも思う。


一番ダメなのは、心の持ちようだと思う。
夢や目標が無いことだと思う。
自分がどうしたいか、どうなりたいか、見えていないことだと思う。


それでもなお、見つからない。
夢ってなんだろう。
目標ってなんだろう。
僕は誰だろう。
どうやったら見つかるんだろう。


どこかで「探すな決めろ」って言われてたなぁ...。


20代も折り返し地点を過ぎ、着実にオサーンになりつつある。
だんだんと叱ってくれる人もいなくなってきた。
だけど、精神的には中学生と言ってもいいくらいだ。まさしく中二病


...みんな、卒業、修了おめでとう。